内定辞退を少しでも減らすために

内定辞退を少しでも減らすために

2019年卒の新卒採用では、昨年より更に厳しい状況が続いているのは、最近のニュースの通りです。
母集団形成からうまく行かない状況で、やっと出せた数少ない内定も辞退されてしまい採用担当者を悩ませています。
私のような中小企業で採用活動をしていて感じるところでは、昨年の30-50%減ぐらいの非常に厳しい状況です。

どうして内定辞退が起こるのか

内定を辞退する学生は、どうして辞退するのでしょうか。
応募をしてくれたわけですから、一度は会社や事業内容に興味を持って仕事をしてみたいと思ったはずです。

第一希望の会社から内定を貰った

これはどうしようもないと思っていますが、これだけの売り手市場だとなかなか内定の貰えなかったひとつ上のレベルの会社から内定が貰えることによって起こります。
中小企業と上場企業と比べて条件面で比べれば勝ち目はありません。転勤がないとかやりたいことができるとか上場企業にない部分のメリットを出していくしかありません。
私はこの内定辞退は割り切っています。やりたいことが決まっていて第一希望の会社まで決まっていたら自分の会社が第一希望でなければ辞退するのは当然です。
ですが、なんとなくこんな仕事をしてなんとなくここら辺の会社がいいと思っている学生さんは多く、次の項目からは会社で改善・努力すれば内定辞退を減らすことができると思っています。

選考が進むうちにイメージが合わなくなった

最初の各業者の合同会社説明会や大学内の学内セミナー、各ナビサイトなどで興味を持ち、会社説明会を聞いてエントリーしてくれると思いますが、だいたいここまでは大きく数を減らすことなく順調に進んできます。
しかし、面接などの選考が進むにつれて選考途中の辞退がチラホラでてきます。
学生さんも当然複数の会社にエントリーし、選考を進めていますので印象の悪くなった会社は辞退される確率があがります。

連絡が途切れたり、選考方法や段取りが悪く変更が多いなんていう企業側が明らかに悪いのは問題外として、これまで会っていた人は採用担当者か先輩社員ぐらいでしたが、入社したら上司になるような人や役員を見たら、「この人たちと一緒に働きたくない」や「採用担当者とギャップがある」なんて思ってしまうことが結構あるようです。

例えば、

  • 面接官の態度が悪い
  • 質問に対して回答のひとつひとつに否定的な態度と言葉で返される
  • 選んでやってると言わんばかりの上から目線
  • 面接官のやる気がない(興味がない)
  • 面接官の服装がだらしない

なんていうのは、よくあることのようです。
数年前ならまだしも、今時そんな面接してたら一緒に働く気持ちにはなれないですよね。

自分が働いているイメージができない

これも結構多くで、いろいろ話を聞くけどじゃあ実際どうなの?という疑問が解決できないようです。
各ナビサイトやパンフレットだけではどうしても、薄っぺらくなりがちです。

これを解決するには、インターンシップを実施するのがいいと思いますが、流行の1DAYではなく夏休み等に行うしっかりとしたものを行う必要があります。実際に仕事に近い体験をしてもらうことでイメージを持ってもらいやすくなります。

インターンシップが難しい場合は、会社説明会などで先輩社員からしっかり伝えてあげる必要があります。やっぱり人事の採用担当者や社長等の話よりも、現場に一番近い方の話を聞く方が伝わりやすいと思います。

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どうやって内定辞退を防止するか

じゃあ実際どうするかってことですが、難しいながらもできることもいくつかあります。

先輩との懇親会で不安・疑問を解消する

選考中や内定後に先輩との懇親会を行って会社説明会や面接では聞けなかった疑問などを解消することができます。疑問の解消のもちろんなんですが、一番は、やっぱり一緒に働く人はどういう人か知ってもらう大事な機会だと思います。新卒に限らず人間関係で辞める人は少なくありません。

どういうところを期待しているかフィードバック

私もそうですが、やったことに対してのフィードバックは結構気になるものです。ですから、学生さんにもきっちりフィードバックしてあげましょう。特に専門外の学部出身者は気になるようです。印象や強み等こんなところを評価しましたと言ってあげると、学生さんも納得感があるようです。もちろん、これから克服して欲しい点も少し伝えますが。

内定者向けのSNSでの交流を行う

SNSを使って内定後の接触機会を確保し、心配事や質問もすぐに答える状況が作れます。また、内定者同士の交流にも繋がり一体感も出てきます。また、会社の一員という意識も高まります。専門的な知識の必要な会社では、eラーニングなどを受講できるようにして、入社してしっかりやっていけるかというスキルの不安解消にも役立っているようです。

まとめ

学生さんは顧客です。年配の方に多いのですが、採用してやってる感がでてしまっては顧客は逃げてしまいます。面接というのは、会社から学生さんを見ることはもちろん、学生さんから会社は非常に細かいところまで見られています。気持ちのいい対応をしてくれる会社、働きやすい環境を準備している会社が選ばれるのは当然です。

一度自分の会社がやっている採用活動を見直してみてはいかがでしょうか。

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