実体験から思う仕事と残業時間の考え方、そしてこれからの働き方

実体験から思う仕事と残業時間の考え方、そしてこれからの働き方

最近は本当に「働き方改革」という言葉を聞くことが多くなりました。
ただ、気になるのは言葉だけが独り歩きしているのではと感じることが多く心配にもなります。

残業は悪いもの

本当にそうでしょうか。
仕事の内容にもよるし量にもよりますが、本当に残業は悪いものなのでしょうか。
表面上だけに聞こえるのと、そう言っておけば良いという世の中の考え方が個人的には気に入りません。

私が20代前半でフリーターだった頃の話になりますので、10年以上前のことになりますが残業が当たり前でした。
不幸自慢みたいに聞こえたら申し訳ないのですが、某量販店でアルバイトをしていました。
当時の働いていた条件は

  • 時給800円(のちに1,000円)
  • 交通費全額支給(バスで通いました)
  • 雇用通知書や雇用契約書なんて無し
  • 10:00までに出社、店長がいいよと言えば退社だった

こんな感じでした(笑)
今なら絶対に働くことのないバイト先でした。

こんな適当なので、勤務時間はだいたい9:30~閉店後の片づけまでいれて21:30まで働いていました。
休憩を入れても11時間労働が当たり前で、割増賃金がでないというブラックさでした。

でも私にとっては、別に気になるところではなくて「たくさん働けばたくさんお金が貰える」わけで、むしろ喜ばしいことでした。
なので、当時の私は一生懸命働いていて一番働いたときには、31日のうち29日間働くということをしていました。
今思えば、時間外手当も休日出勤手当も貰えたわけで、少し損をしていますがこれくらい働いていたし普通の時でも月の休みは4日程度でした。

MAXでいえば、350時間ぐらい働いていたわけで、手取りで30万円越えを喜んだ記憶もあります。
今で言えば、労働基準法の月4日の休日もないし、過労死ラインの80時間も超えてるどころか190時間ですから倍以上していてどうかと思うレベルですが、私は生きていますし当時全く苦に思わなかったと言えばウソですが、「遊ぶ時間がないな」ぐらいにしか思っていませんでした。
というわけで、私の中で「残業=たくさん稼ぐには必要なもの」ぐらいにしか当時は思っていませんでした。
また、途中で時給を200円UPしてもらっているのですが、これもいつでもシフトに入ってくれて長時間いるし使える奴ってことだからだと思いっています。
まだ20代前半のペーペーが認めてもらうためには、技術とか経験はないわけですから、単純に時間を融通することが手っ取り早いと考えていました。
その後は、技術や経験を積んで、正社員同様の仕事を任せてもらっていくわけですから必要であったと今も思っていますし、お陰で残業や休日出勤に「必要であれば」抵抗はありません。

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じゃあなんでこんなに残業が問題になるのか

簡単です。
残業してもお金が貰えないからです。
アルバイトは時給ですから、働いた分キッチリ貰えることが多いのですが、月給や年俸の正社員はだいたい貰えないことが多かったんです。
もちろん固定残業(〇〇時間)っていうことで、それ以上やったら貰える会社も存在したと思いますが、私のいた会社では残業代の支払いに上限を設けて(当たり前ですが違法です)それ以上やってもサービス残業でやっていました。
不思議なもので、お金も貰えなくてもみんなやるんですよね、私には信じられませんでしたがそれがその会社の常識でした。
もっと言うとお店が10:00~21:00まで営業しているわけですから、みんなが10:00前に出社すると、残業しないことはあり得ない環境なわけですがそれが当たり前でした。

それに残業が増えてくると、他のことに時間を使えないことから余裕がなくなってしまうからです。
仕事だって、ずっとしていると余裕がなく目の前のことを処理することにいっぱいいっぱいになってしまい、次の手が打てず自転車操業状態になるし、上司から言われたことに手を付けられず怒られることもあります。

また、仕事だけしてれば生きていられるようなことはなく、家庭も大切です。
配偶者から文句を言われたり、子供のことを考えたりとやることはこちらもいっぱいあります。

そして、精神的に追い詰められてしまい、最悪の結果になる確率が上がることから今では、残業は削減の方向で考えられています。

なので、もちろん残業だけを美化したいわけではないのですが、仕事に熱中して一生懸命頑張ることは今でも必要だと思っています。
好きなことや興味のある事などいつまでやっていても苦にならないことってありますよね?
そういうことに集中できるようにする必要があるわけで、なんでもかんでもをやるってことではありません。

簡単に言えば、やりたいことをやってる人からすれば残業だからとか関係なくて、苦痛な仕事をしている人の残業は問題になるんです。
研究開発なんて、好きじゃなきゃやってられないくらいの時間と作業だと私は思います。

これからの働き方

あと、もう一つ考えておきたいこととしては、「もっとやりたい人」のことも考えておかなけらばなりません。
私の会社にもいるんですが、ずっと仕事をやっていたい人。
労働者としては高プロになるぐらいまで行ってもらわないとできないし、あとはフリーランスにでもなってもらうしかありません。
でも、やったらやった分だけもらえる、評価の分だけもらえるってモチベーション高く仕事ができそうですよね。
そういう契約でやっていくのもこれからはアリなのかもしれません。

ということで、簡単にまとめると2通りあって

ほどほどに仕事してほどほどに貰う人

これは労働基準法をしっかり遵守して、残業はできるだけ少なくして仕事と家庭を両立できるようにするコース。
1日8時間、1か月20日として160時間を会社に提供して対価を貰う仕事です。
または、それより少なくして家庭にウェイトを置いたり、プライベートの充実に使ったりする柔軟な考え方も可能だと思います。
最近では、テレワークなどのこれまでの常識から一歩前にでた働き方もたくさんあると思います。

がっつり仕事してがっつり稼ぐ人

もう個人事業主or会社を作って働けるだけ働く人。
例えば、欲しい車が…とか家が…とか子供が大学に行くから…とか理由は様々だと思いますが、稼ぎたい人には稼げる仕事を用意するのも必要だと思います。
外資系保険営業や住宅営業等が比較的近いのかもしれませんが、短期間に死ぬほど働いて稼ぐっていうことは可能ですが、営業以外の職種だと厳しいと思いますので、それ以外でもそんなコースを用意するのもアリだと思います。
もちろん、途中でコース変更できるようなことも考えてあげれると尚良いのかもしれません。

あとは、ここに加えて複業コースなんてのもいいかもしれませんね。
会社だって取引先が1社なんてことはほとんどないわけですから、いろんな稼ぎ方をしたっていいと思います。
まあ個人事業主や会社を作ってしまえばそんなこともできますから、そういう稼ぎ方の方がいいのかもしれません。

ということで、これまでは「年功序列」・「終身雇用」で進んできたわけですが、これからはもっと多様な働き方をしてくことが正しいのかもしれないですね。
じゃないと、どんどん置いて行かれてしまってどこからも相手にされなくなりそうです。
いくら年を重ねても日々勉強と情報収集はしっかりしておく等の高くアンテナを張っておきたいものです。

私自身もしっかり必要とされる人間になることと、会社が無くなっても生きていけるように努力していこうと思います。

 

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