最近は本当に超売り手市場の採用難なので、採用自体が非常に厳しい状況が続いています。
私の会社でも同様に厳しいので思ったようには採用できていません。
そうなってくると、効率的に採用活動をしろという話が必ず出てきます。
もちろんダラダラ仕事をしている状況であればその通りだと思いますが、実際には真面目に活動をしている人事部が殆どだと思います。
最近勘違いされているのですが、効率化というとシステム化に走ったり、手間を省いて活動を行ったりしますが安易に効率ばかり求めるのは注意が必要です。
何を言われようが対象は「人」だということを忘れないで下さい。
お客さんを対応するのに手抜きをする人はいないでしょう。
もし手抜きをしているのであれば、採用活動の前に本来の商売のあり方を見直すべきで、採用なんてやっている場合ではありません。
「人」というのは、手間をかけてもらったりしたことがはっきりと伝わります。
逆にそっけない対応をされた場合もはっきり伝わります。
ですから「人手が足りないからシステム化します」や「外注に出します」では、良い採用活動は行えません。
ただそれだけ言っていても改善しませんので、ここはシステム化しても問題ないところや相手の方に見えないところは自動化するなどのしっかりとした計画が必要です。
だいたいシステム化するというと、メールの返信が自動返信になってそっけないメールになりがちです。
メールを自動化するにしても「書類を受け付けました」とか一次対応はさせてもいいと思いますが、次の日程調整などを自動化すると相手に伝わります。
仮に自動化するにしてもパターンを複数用意しておくとか一部は変えるとかしておく方がより良くなると思います。
少し前に最終的には採用を辞退された方からこんな言葉を頂きました。
「要所では必ず親身になって面談していただき、他のどこの会社よりも人を大事にしていることを感じました。」
こんな言葉を貰うと、ああ採用やってて良かった!と思います。
採用できなかったので、サラリーマンとしてはダメなんですが、人としては良い活動ができたと思います。
効率の点で言えば当然悪いのですが、やっぱり手間をかけたところが相手の方に響いているのであれば、今回はダメでも次につながるものだと私は考えています。
いきなり信頼を頂くことはビジネスでも非常に難しいです。
今年はダメでも来年、再来年に繋がることをひとつずつやっていくことが、会社の魅力に繋がっていくと思います。