組織改革を行うときに特に気を付けなければいけない企業文化とは

組織改革を行うときに特に気を付けなければいけない企業文化とは

最近は、コロナ禍において改革を行わなければいけないと思うことが増えなのではないでしょうか。
これまで当たり前だったことは、当たり前じゃなくて変えることが可能ではないか、またはとりあえず変えてみてから考えようなんていうことになっている会社も多いのではないでしょうか。
特に話題にあがるのは、テレワークをはじめとした「働き方」について、従業員からも提案があったりすると思います。

そもそも仕事とは、「成果」で評価されるものです。
ですが、今の日本では、その成果を「時間」で評価したりする文化があります。
例えば、残業をいっぱいして夜遅くまで働いていることが会社にとって良い人間だ!という文化があります。
某栄養ドリンクのCMではありませんが、「24時間戦えますか」です。

以前の日本は、時間を費やした分成果も上がっていたと思います。
人海戦術で効率よりも力業で今の日本を作り上げてきました。
しかし、今の世界は違います。
時間を費やしていいものを作っている間に、他の国や企業が作り上げてしまいます。
いくら良くたって遅くては、商売にならない世の中になってしまいました。

じゃあどうするかというと、良いものを早く作らなくてはいけなくなりました。
ですから、時間をかけることがすべてではないのです。
また、働き方改革の影響もあって、残業時間にも制約が増えました。

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単純な作業はできるだけ自動化して、考えるところを人間が行う。
効率を重視して成果を上げる。
そう考えるのは自然なことなのですが、世の中そんなにうまくいかないのが、「文化」です。

例えば、今どきのお中元などの熨斗は、印刷するのが一般的ですが、いまだに手書きにこだわる方も多く見受けられます。
印刷なら100枚刷っても5分もあれば終わりますが、手書きなら1枚1分かかれば、100分もかかります。
データを作る時間を10分入れたとしても85分は節約になりますが、絶対に手書きという方もいます。

そうすると手書きすると儲からなくなるわけです。
手書きのサービスを辞めろっていうことではなくて、手間に応じて変えなければいけないということです。
百貨店などでは、手書きのニーズが多いとおもいますので、例えば

印 刷:無料
手書き:100円/枚

手書きをもっと高くしても良いかもしれません。
こうすると手書きで書いてもらいたい方は、減っていきます。
または、いつも全部手書きでお願いしていたものが、特に大切な数名の方だけ手書きにするかもしれません。

これは分かりやすい例ですが、会社の中の仕事の仕方にも「文化」が多く存在します。
代表的なものは、ハンコ文化。
代表印ですら電子契約サービスが整いつつあるのに、未だに課長→部長→役員→社長のハンコリレーをしている会社は多いのではないでしょうか。
偉そうに言っていても私のいる会社も未だにコレをやっていますが、誰一人変えようと言い出さないのが非常に問題です。

私も今少しずつ組織を変えたいと地道に行っていますが、この「文化」がめんどくさいところで、いつもひっかかります。
仮に社長を口説いてトップダウンでやらせても、文化が変わらなければ、その新しいやり方は定着しません。
表面上は取り繕っても、実態は昔のやり方もままでしょう。
でも、逆の言い方をすると、一回「文化」にしてしまえばずっと定着してくれると考えれば、頑張ってやれそうな気もします。

じゃあどうやったら「文化」が変わるのかをしっかり調べてやらなければなりません。
私も買って何度も読み返していますが、例えばこんな本があります。

ちょっと高いのですが、企業文化 改訂版 ダイバーシティと文化の仕組みという本です。
詳しくは、Amazonでレビューでも見てもらえればと思いますが、あまり中古も安くないのですが良かったら読んでみてください。

大体の企業で一番の問題は、今までのやり方でこの先もずっと問題ないと思ってしまっていることだと私は思います。

 

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