「当社の志望動機を教えて下さい」をはじめとした面接でだいたい聞かれるお約束の質問があると思いますが、これ面接で聞く意味あるのでしょうか。
最近あるところで、これまで面接官がフリーに質問をしていた会社が定型質問を取り入れるという話を聞きました。
理由を聞いてみると、一次面接と二次面接、三次面接を比べて評価が全然違うということで、導入する方向に動いているようですがサッパリ理屈がわかりません。
定型質問をするとその後の評価と整合性がとれるとは到底思えません。
それより定型の質問なら、学生さんに最初っからESに織り込むなどして書いてもらえばいい話です。
これが書けない学生さんはいないはずで、面接する側としてもそれを前提にその回答に対して聞きたいことをしっかり聞いていくことが多いと思います。
そもそも、面接は何を評価するのでしょうか。
私としては、一緒に働く仲間になれるかどうか理解することだと思っています。
具体的に言えば、礼儀作法や表情、態度や声等書類ではどうしても分からない、伝わらないことを確認したいと思っています。
なので、どんなことを考える人かについてはすべてとは言いませんが、ある程度は書類でも問題ないと考えています。
考え方の問題ですから、全否定する気はありませんが私としてはそれがいい方向に行くとは思えません。
質問に対してどんな表情でどんな意見をどんな態度で話してくれるかで良い人と悪い人はわかると思っています。
なので、定型的な質問に時間を使うよりもその先だったり、聞いてみたい事を質問する方がよっぽど有益な情報を引き出せると思っています。
学生さんの立場に立っても、定型質問が大半だったりほぼそれだけで面接が終わった場合に、アピールする時間はないしどこを評価されて合格なのか不合格なのか感触もつかめないと思います。
もっと言ってしまうと面接以外にもっと良い採用試験はないものかと思っています。
面接が悪いわけじゃありませんが、面接以外のことでもっと学生さんのいいところを見つけられたらいいなと最近特に感じています。