少し前になりますが、就職みらい研究所が発表したデータによると、10月1日時点での大卒就職内定率が93.8%と昨年より-0.2ポイント低くなりました。
そうはいっても、これまでの9月までは昨年を上回るペースで内定がでているわけで、これまでに感じているよりも二極化が進んでいるのではと私は感じています。
なので、「これから人が採用できるようになる」なんていう勘違いはして欲しくなくて、採りたい人はやっぱり採れなくて自社には合わない人or採用基準よりレベルが低い人は増えていくという方向に進んでいくと思います。
どうしてそうなるかといえば、一言でいえばレベルの高い人たちはこれからも引く手あまたで大手企業に採用され、超売り手市場と勘違いしたレベルの低い人たちは、努力もしないのでどんどん増えていくわけです。
最近の学生さんの中で一番多いのは、「仕事はほどほどでお金はいっぱい欲しい」と考える人が多いようです。
そんなの私たちだってやりたいわけですが、そんな仕事はどこ行ってもありません。
さらに言ってしまうと、10月1日時点で就職活動している学生で、まだ志望する業種が決まっていない学生が20.6%もいるんです。
昨年は11.5%ですから、就職活動を真剣に考えていない学生が増えたっていうことです。
また、業種のみならず職種についても24.9%が決まっていないと回答(前年13.9%)していて、自分の将来をどうしたいかさえ決められずにいます。
そんな学生さんを積極的に欲しがる企業はどのくらいいるのでしょうか。
内定者側の情報も調べてみると、就職情報サイトからエントリーして内定を得る学生が約80%と一番多く、次いでインターンシップからといったおおよそ予定通りの数字です。
そして、第一志望群で77.5%内定が出ているような状況です。
私がいる会社のように地方の会社にとっては気になる地元で働きたいかの問いに「働きたい」「どちらかといえば働きたい」合わせて61.7%と少し安心する反面、思ったより地元にこだわりのない学生も増えているように感じます。
いろいろなデータを出してくれてるので見てみると、地方の中小企業にとってはまだまだ安心できないし、これからも採用難は続くものと思われます。
そうなると、育児や介護などで職場にくるのが難しい層へのテレワークといった多様な働き方や日本だけでなく海外人材の検討といった今まで取り組んでいないor積極的に取り組んでいない人材の活用についても真剣に考えなければなりません。
どう頑張っても、このあと日本人の学生は減る一方ですから、そのように考えるのが自然です。
または、今いる人材のモチベーションを上げてやる気を出してこれまで以上に力を発揮してもらったり、アウトソースやシステム導入などを行って効率化を図るなどしていくことも重要なことです。
最近私が思うのは、今働いている従業員が思ったより前向きに働いていないと感じる機会が多くて、これを解決したいと思っています。
指示待ちしかできない人は、いくらたくさんいても思考停止していて全然役に立ちません。
むしろ、マイナスになることの方が最近は多く感じていますので、頑張っている人に合わせる方向にしていきたいと考えています。
会社を良くするにしても悪くするにしても、一番大事なのは人だということはしっかり考えておきたいですね。