人事をやるなら、それも新卒採用に携わるなら人前でしゃべれることは最低限の必要なことです。
インターンシップの合同説明会やリクナビ・マイナビ・学校主催の合同説明会でもどれに関わっても学生さんに自社をアピールしなければなりません。
人数も合説なら6-8名程度、自社の会社説明会では10人ぐらいから50人ぐらいまで会社の人気度によって差があると思いますが、そのくらいの学生さんの前で話す機会はたくさんあります。
逆にこれができないと、受付をしたり、書類を渡すことしかありません。
学生の前でしゃべること以外は、誰がやっても差があまりない仕事、簡単に言えばつまらない仕事しかないのです。
人前でしゃべることが最初から得意な人は、殆どいないでしょう。
私も営業の経験が無かったらしゃべることは苦手だったと思います。
今では、大体要点だけもらえればそこそこはしゃべれるようになりました。（うまいかヘタかは賛否あると思いますが）
このしゃべることで一番大事なのは、自分の言葉でしゃべる事です。
学生さんも他社の話をいっぱい聞いてから自社にきますので、おんなじような話し方では飽きてくるし最後は寝てしまいます。
悪い例で言えば、なんかしっかり伝えようとするあまり硬い話ばかりして一方的に話す方を良く見かけますが、あれで学生さんに伝わっているとは思えません。
基本的に話し手が話したことの3割も伝わればいい方です。
私たちもセミナーや講演会の話なんてすぐに忘れてしまうと思いませんか？
なので、ちょっとキャラを作って面白そうな雰囲気や、やわらかい雰囲気で話をしてあげないと印象に残せないと私は思っています。
最近も学生さんの前で自社のアピールをする機会がありましたが、私は基本学生さんをイジります。
話題は何でもOKです。例えば、何回目のイベントですか？でもいいしどんな会社に興味ありますか？でもOKです。
他には、天気でも最近のニュースでも話題は何でもありますからうまく活用して、仲良くなりましょう。
仲良くなれれば後は話は仲良くなれなかった人よりも倍は覚えてくれると勝手に私は思っています。
全然初めての赤の他人よりちょっと話したことのある人の方が、話を聞いてもらえますよね。
私の地方だけかもしれませんが、本当につまらなそうな話し方をする人事の方が多く見受けられるのは、大きなマイナスポイントだと思います。自社の営業のエースにでもしゃべってもらった方がよっぽど良いプレゼンができるのではないでしょうか。
営業さんは、ウン千万やウン億の仕事を取ってくるから、なかなか採用活動に回せないなんていう話を聞きますが、採用活動は1人採用すると、生涯賃金で2億から3億程度かかります。10人採るなら20-30億程度の費用がかかることなのです。更にいい人材を採用できればこれ以上に売り上げの成果があがることもあるので、もっと大切にするべき案件だということがわかっていな経営層が多いのが残念です。
戦略総務とか戦略人事とかいろいろワードが出てくるようになりましたので、ここ数年で大きく変わる時代になるとは思いますが、これからの間接部署の人間は仕事を処理することではなく、幅広く適切に対応する能力が求められると思います。
