リファラル採用とは、今会社にいる社員に人材を紹介してもらう採用手法で、どこの馬の骨かわからない奴を連れてくるよりも、ある程度素性がわかる人の方がいいということで最近話題なのですが、今更何を言っているのかと言うぐらい話題になる理由が私にはわかりません。
仕事を辞めるときに「辞めるならウチの会社にきませんか?」なんていうオファーは普通にあったし、今ニートしてると言えば「ならウチに来れば?」なんていうように誘われることもあると思います。
またある企業では、社員の紹介が無いと中途採用は受け入れていないなんていう会社もあるぐらいで、これまで一般的な手法として当然あったものだと思っていたからです。
リファラル採用の方が数字が良くなるのは当たり前で、最初から条件の摺合せもしやすいし紹介してくれた方へ気を使うこともあって、退職する割合も少なくなるでしょう。
その点については、紹介したくなる相手がいる場合はその通りでしょう。
ただし絶対に気を付けなければいけないところがあります。
それは今いる会社が知り合いや友人に紹介できるレベルにあるかどうか、これについて慎重に判断する必要があります。
そもそも自分が不満いっぱいなのに友人なんて紹介できないとい方は意外に多いと思います。
私は今の仕事場に満足していますが、自分と違う部署に知人・友人を紹介する気にはなれません。
会社は好きですが、嫌なところは当然あるわけで入社して貰う前に全部話したらお断りされそうなので気が進みません。
また、入社した人が使えなかった場合、紹介者には「あんな奴紹介しやがって」等の面倒な話が出てくる可能性があります。
ただでさえ職場の人間関係は難しいのに、余計な要素を増やすのは得策ではないと考えます。
また、役員や部長が紹介者だから合格させた…なんていう余計な忖度があったり、入社後も同様に言いにくかったりさらに難しい人間関係になる可能性もしっかり考慮すべきだと思います。
ということで、「紹介してもいい人」と「紹介しても問題ない会社」を揃えるのが以外と難しいと感じています。
創業間もないベンチャー企業が知り合いを入社させるぐらいのものは、費用や諸条件を考慮すると当然賛成ですけどね。