経団連は廃止だけど、まだまだ一応3月から解禁なのは変わっていないので、この1月下旬から2月が私立大学の学内セミナーのピークではないでしょうか。
国公立の大学では文科省のお達しの通り、3月から学内セミナーを行うところが多いように感じます。
さて、そんなわけで最近は学生さんと会うことが多いわけですが、個人ごとの就活の思いが違うように感じます。
これは今までもそうだったと思うのですが、最近特に強く二極化を感じます。
就活に非常に前向きな層
意識高い人たちという感じでしょうか、早くから就活を意識して活動している人たちです。
特に上位校に多いイメージで、リクナビとかマイナビとか登録しない人が多いのではないでしょうか。
先輩たちからの情報も豊富ですし、自分たちから積極的に情報収集して夏のインターンシップでだいたい内定が出ているんじゃないでしょうか。
実際大学に行って話を聞いてみても、研究室からだいたい良いところに決まっているように思います。
わざわざ効率の悪い説明会→書類選考・適性検査→面接なんていう流れじゃなくて、特別ルートで内定を貰っている感じです。
とりあえずインターンシップへ行く層
よくわかんないけど、インターンシップに行っておいた方が良いって聞いたら行ってみたっていう感じの人たちです。
ついでに単位が貰えるからラッキーぐらいなんでしょうが、そんな気持ちで来てもらっても上位層にはなれず、結局通常選考ルートになってしまいます。
というか、インターンシップで特別ルートに乗らないってことは、むしろもうその会社は受からないと思いますが。
まだ就職するってことが良くわかっていない感じですかね。
まずはナビサイトに登録してみた層
とりあえずナビサイトは必要でしょうってことで、リクナビ・マイナビなどのナビサイトに登録してみたって人たちです。
合わせて、学校でやるっていうから学内セミナーなんかにはとりあえず行くっていう人たちです。
こことインターンシップに行く人たちが一番多いのではないでしょうか。
まだ自己分析とかそういうことじゃなくて、何をするにも受け身です。
まだ何もしていない層
ひょっとしたらまだ進学するか就職するかも決まっていないかもしれません。
やっぱり公務員試験かな?とか結構いそうです。
これから就活をしっかり進めていかないと難しいですよね。
だいたいこんな感じの学生さんがいるわけですが、自分の会社が本当に欲しい人たちってどこにいるんでしょうか。
一般的には一番上の意識の高い人たちを欲しがる傾向がありますが、それが最良とは限らないと思っています。
というのも、会社によっては「長く働いて貰いたい」とか「新しい風を入れて欲しい」とかいろいろな思いをもって新卒を採用することを決めて活動していると思います。
しかもライバルがいるわけですから、私のいる会社のように中小企業が大企業相手にどうやって魅力ある会社とするか、または大企業と被らないブルーオーシャンで戦うのか、いろいろあると思います。
もちろん、私たちが欲しい学生=だいたい大企業にとられてるっていうのは、当たり前としてあるわけで、そのなかでも採用をどうやって行くのか、毎年悩ましい課題です。
というわけで、毎年新卒採っているけど3年から5年で辞めてっちゃうんだけど、どうしたらいいの?なんていう問題が起こっていないでしょうか。
私のいる会社でもこの問題をクリアできずにいます。
もっと言ってしまうと、新しい人を採るよりも採った人を辞めないようにした方が効率良くない?っていう考え方もできるわけです。
どこの会社も採用にかけるお金って思ったよりかかっていると思うんです。
新卒を一人採用するのに何百万円っていうのもザラで、さらに人件費まで入れればもっとかかっていると思います。
だったらエージェントに成功報酬を払った方が安いのでは?とかいろいろ考えてみる必要があると思います。
それより最近はSNSや自社サイトを充実させて業者に払うお金で違うことしてみようか?なんていうこともあると思います。
本当に今やっている採用活動って正しいのでしょうか。
もっというと、今の社員の使い方って正しいのでしょうか。
もっと効率の良い仕事のこなし方や省力化ってできないのでしょうか。
こういうことも考えないで、安易に去年と同じで…とか言ってたりするようでは、良い結果は得られないと思います。
少しでも新しいことや違った角度から攻めるとか進化させていかないと、この採用難の時代を乗り越えるのは難しいと思います。
私個人的には、採用のテクニックはいろいろあると思いますが、根本的な解決にはならないと思っています。
一番の解決先はそう、本業が魅力的になる事、これに尽きます。
大きい会社はスケールメリットによって実現できていると思っています。
それでも、ニッチな業界や小さいながらも中小企業でも実現することは可能だと思っていますが、ハードルは高いです。
こんな時代でもそういうことに取り組んでいる会社って学生からじゃなくても取引先としてみても魅力的だと思いませんか?