私が中小企業で経験した十数年間という短い仕事の中で言えば、本当に何でも屋さんでした。
というのも、管理部門が総務しかなかったから、当たり前のように総務にしか振るところがありませんでした。
大企業であれば、財務や経理、法務もあれば人事も経営企画や広報・IRだっていろいろあると思います。が、私のいた会社では総務の中に経理がある以外は明確に区別されているものはありませんでしたので、営業や製造以外のものというのは、どうしたって総務に来るしかありませんでした。
これから中小企業で総務を希望される方は、私の一部の体験談だけですが、いろいろ降ってくるので覚悟して総務で仕事をして下さい(笑)
というのは、この辺にして一般的に総務・経理・人事・経営企画ぐらいわかれていれば、何でもかんでも総務になることはないと思いますので、その辺を聞いてから決めても遅くはありません。
少なからず、経理・財務と言われるところは、他と違って簿記が欲しいだの言われると思いますので、まったくの素人が配属されることも少ないと思います。
しかし、何でも屋さんも悪い事ばかりではありません。
きちんと人員が確保できていれば、何でも屋さんというのは、会社のことが何でも分かることにもなるのです。
「俺は決められたところ以外は仕事しない!」なんていう考え方の方はわかりませんが、私のように好奇心のある人間にとってこれはこれで楽しいもので、「今までこんなことやってたのか」とか「これは現場でやってもらった方が効率がいい」なんていうこともわかるわけで、会社全体を見れて面白いのです。
会社全体を見るのなんて偉そうな社長とか役員ぐらいなもんで、ペーペーなら総務ぐらいしかないのです。
そういう意味でも、総務のお仕事は一回やってみると仕事観というか、考え方が変わりました。
ちなみに私の場合は、部署で言うと総務・経理・人事・営業・企画なんてあたりをいっぺんにやってたのでくっしゃくしゃになってました。仕事は面白くても人員が足りなくて残業・休日出勤だらけのブラックな状態に耐え切れなくって、転職して今はホワイトな会社にいますが、もし、総務へ異動なんていう事があったなら楽しんでやってみてください。