年俸制と聞くとプロ野球選手やサッカー選手の超高額なイメージが一番しっくりくるのではないでしょうか。
私のようなサラリーマンには縁遠い何億円なんていう、年末ジャンボより高いじゃねえか!と言ってしまいそうな年俸額です。
ただ年俸という言葉は我々サラリーマンにもあって、年俸制を取り入れている会社はそこそこあります。
また管理職以上だけ年俸制なんていう会社もあったりしますので、庶民でもしっかり調べておく必要があります。
一般的には毎月の給料とボーナスを入れて、600万円とか800万円なんていう感じで決めてそれを12分割だったり16分割だったりして支給されます。
説明にはわかりやすいので12分割で説明しようと思いますが、年俸が600万円だったら単純に毎月50万円を貰えます。
で、一番問題になるのが残業代。
普通は「○○時間分○○円を含む」としっかり時間と金額が明記されます。
なので、○○時間をオーバーする残業をした場合は、残業代が支払われないと違法となります。
もちろん管理監督者の方は残業代の支払いはありませんから対象外となります。
よく勘違いされているのは、年俸制だと全部ひっくるめて○○万円というように考えられますが実際は違います。
なんかよくわからないコンサルタントか社労士かしりませんが、「年俸制にすると残業代を払わなくていいです」なんて言ったとか言わなかったとかで年俸制=残業代ゼロのように思われますが、きちんと支払わないと当然違法になります。
上にも書いた通り年俸に固定残業代を含むことはできますので、その時間内で納まるなら「追加で残業代を支払う必要はありません」。
ただ今の給料の内訳を変えて固定残業代にするのは、不利益変更になりますので慎重に進める必要があります。
ですから○○時間を超えた分の残業代は支払う必要があるし、年俸制にしたらいいものではありません。
じゃあ会社にとって年俸制のいいところはと言えば、賞与分を積み立てる必要なく毎月同じぐらいの経費を見込む為計画しやすいぐらしかあんまり思いつきませんが。